地元の短大を卒業し、幼児ユニットで保育士として働いて1年が過ぎました。
私は『保育園の先生』に憧れ、保育士を目指していました。実は、児童養護施設という場所を保育士の勉強をするまで知りませんでした。実習生として、たかずやの里に来る機会があり、児童養護施設で暮らす子ども達と、支援する職員の姿をはじめて知りました。
ここは子どもたちにとってのお家。「いってらっしゃい。」「おかえりなさい。」が言える場所。保育園の先生の見ている“その先の生活”が見られる職業だと感じました。この経験が大きなきっかけとなり、施設職員になりたいと思いました。
子どもとの関わり方、家族と一緒に暮らせない子どもたちへの理解、経験も知識もないスタートは不安でいっぱいでした。それでも日々を繰り返し、子どもと一生懸命関わるなかで、失敗や成功が少しずつ分かるようになってきました。自分自身の成長、子どもの成長を間近で感じられるのがこの仕事のおもしろさだと思います。